2019年1月15日(火曜日)の神戸新聞にてうずしお科学館が紹介されました。
【南あわじ・うずしお科学館】
鳴門海峡の渦潮の展示学習施設「うずしお科学館」(南あわじ市福良丙)で、同館の巨大水理模型を使い、渦潮と海峡の地形の関係を調べる実験が行われている。渦潮を生み出す海底地形の形成過程などを検証し、「鳴門の渦潮」の世界遺産登録につなげる試みだ。
渦潮のメカニズムを探る
鳴門の渦潮は、潮の干満が原因で生まれる速い潮流や、周辺の複雑な地形などさまざまな要因が絡み合い発生する。兵庫、徳島両県などでつくる「兵庫・徳島『鳴門の渦潮』世界遺産登録推進協議会」は、世界遺産の選考で問われる普遍的価値を立証するため、これまでに渦の大きさの計測や、海峡周辺の地質などさまざまな調査を進めてきた。
今回の実験も同協議会が11~18日にかけて実施。平面方向159分の1のスケールで鳴門海峡の地形を再現している巨大水理模型を活用し、V字形の海峡部分の断面や水位などを変化させながら、渦の発生場所や速さなどの形態、潮流の速さを計測する。もともと水深が浅かったと仮定される鳴門海峡やその周辺の地形が、潮流によってどのように変化し、現在の渦潮を生み出すようになったのか、実験のデータをもとに分析する。
同協議会の学術調査委員会メンバーで、広島工業大の上嶋英機客員教授は14日に取材に応じ、「今回の実験で、類いまれな鳴門の渦潮の歴史をひもとき、世界遺産登録へつなげていけたら」と意欲を見せた。
今回の実験結果を含め、3月に南あわじ市で行われる国際シンポジウムで、これまでに収集したデータをもとに発表する。
編集スタッフの皆様へ
この度は素敵な新聞でご紹介いただき、ありがとうございました!